パッキング 輸送 サンゴ 保温
ホッカホカだよ大作戦
皆さんは冬場に生体(サンゴ)を送ると水温が低下してしまい、輸送を断念せざるを得ないと思われていませんか?そこでこの作戦は、パッキングを工夫することにより極力水温低下を抑えて生体を輸送できるかを実験してみることにしました。
用意するもの 発砲スチロール(大・小) ビニール袋 デジタル水温計 新聞紙
ペットボトル 輪ゴム お湯 ガムテープ アルミ箔 クッション材
カイロ セロハンテープ リーマーポイント 外気温は変化するので必ず比較材を用意する
この作戦を考えたのは、コーラルハクション( ̄ii ̄)を企画したのは良いのだけど、冬場の生体輸送にはどうしても水温低下が問題となってくるためでした。今回EIちゃんに「沖縄くん」をいただいたのですが、着時に水温を確認したら14.1度まで下がっていました。サンゴはある程度低温には強いと思いますがやっぱ心配だよね・・・(-_-;)
実験の詳細はホゲホゲ日誌2001年12月に書いてあります。
結論はカイロよりもお湯の方が保温効果がありました。ここで重要なことは、飼育水を保温するという考えではなく、お湯を入れたビニール袋をいかに断熱するか!ということです。お湯の温度、断熱用の新聞紙の厚さ、飼育水とお湯の量・・・
このあたりがポイントになってきます。
最終的にはこのようになりました。
発泡スチロールの大きさ 240×155×155 335×175×150 飼育水の温度と量 25度 2L お湯の温度と量 70度 2L 新聞紙の枚数 144枚 説明はこちら
注意点
お湯の温度は70度以下が良い
80度で実験をやった時は生体用の水温がかなり上昇してしまった。
新聞紙は厚めの方がよい
薄いとお湯の熱が直に伝わってしまい、生体用の水温がかなり上昇してしまった。
新聞紙の仕切は隙間をなくす
これも隙間からお湯の熱が伝わってしまう
こんなところでしょうか?
それでは実際に送った結果をまとめてみます。(1月中旬)
着時間 水温(生体) 水温(お湯) sakur@さん 10:30 21.9度 27.1度 リザードンさん 9:30 22.7度 小松さん 8:55 23.0度 29.0度 としさん 23.0度 yokoyamaさん 9:33 23.5度 カワカワ 8:28 22.0度 28.0度 POEちゃん 10:00 18.2度 23.2度 qんqn 9:00 21.0度 え〜やん 12:30 20.5度 25.3度 ARTさん 翌々朝10時 9.0度 9.0度
ちなみにARTさんのサンゴは復活したそうです!w(゜o゜)wワオ!!
小松さんからサンゴを送っていただきましたが、この作戦を真似てくださいました。70度を測る水温計がないそうで、温水器約60度に沸かしたお湯を入れてみたそうです。メールには60度〜70度くらいだろうと書いてありました。到着した日はかなり冷え込んだようですが、飼育水は18.9度でした〜!ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ
作戦大成功!(^^)v