パッキング 輸送 サンゴ 保温

ホッカホカだよ大作戦



冬場の輸送について考察してきたホッカホカだよ大作戦ですが、時間的には15〜16時間くらいは可能ですが、例えば名古屋から北海道へ輸送する場合、午前11時には宅急便の営業所へ持ち込まなければ、翌日の午前中に届けることは出来ませんでした。ハゲハゲが昨年の11月に北海道へサンゴを送ったときは、確か水温は10℃まで落ちていて、なんとかオオトゲミドリイシとエダコモンのみ助かったようですが、他のミドリイシは残念ながら死着という結果でした。
たまたま沖縄の通販ショップから実験の依頼がありました。なんとjodさんからの紹介だったんです。ハゲハゲも実験大好き人間なので、快く引き受けました。
今回はその実験内容をご紹介します。


1月31日 第1回目

本日10:30に第1回目のサンゴが到着しましたよ。


流石プロと思えるようなしっかりした梱包状態でした。カイロは4個入っていました。

今回の実験はウェットとドライの比較です。早速ウェット状態のサンゴの水温を測定してみたら13.1℃でした。こちらの気温は本日6℃くらい、沖縄は20℃ほどだったと思いますが、思ったよりも水温が高く維持されていたのは、暖かい沖縄から名古屋への輸送ということなんだろうか?輸送に使われたサンゴは深場くんのようですが、残念ながら共肉が剥がれ落ちてしまった状態でした。


続いてドライでのサンゴです。


ドライの経験は無かったのですが、ウェットよりは有効とは思っていました。ご覧のように全く問題なかったようですね。水温も量が多いからか、少し高めになっていました。実際この目で初めて確かめてみたので、正直( ゚Д゚)ヒョエーってな感じでしたよ。

ちなみに2つを並べてみました。


とりあえず温度合わせもせず、そのまま水槽に入れ会社に行きました。帰宅後に確認したところ、ウェットの方は完全に白化していましたが、ドライのサンゴは大丈夫みたいでした。


2月7日 第2回目

早速ですが、以下のような結果となりました。今回の実験は水量とドライ方法の違いだと思いますが、先方からは何の説明もなかったので、私なりの解釈と判断でご報告致しますね。

A:水量多い サンゴ上向き
B:水量少ない サンゴ上向き

まずAの水温を測定してみました。


問題なかったと思います。これだけ水温が維持できていれば、ウェットでも問題ないと思いました。

次にBの水温を測定してみました。


Bの方は少し水温が下がっていましたが、これはパッキング時の水温の誤差でしょうか?そんな感じがしました。ビニールの輪ゴムを外してみると、発泡スチロールが斜めに傾いていました。移動中に輪ゴムが外れてしまったのかな?そして海水がサンゴにかかり、ウェット状態に近いみたいになっていたことが想定され、残念ながら死着状態でした。サンゴの種類によってはこの水温でもウェット輸送では難しそうですね。

私なりに感じたことはドライで輸送する場合、サンゴに海水が浸ることがない程度の水量というか、ごくわずかな海水であればサンゴが乾燥することもなく、ウェット状態になる危険も回避できそうな気がしましたがどうなんでしょうね?

私も北海道へサンゴを送らなければならないのですが、ドライ方法で少し実験してみようかと思っています。また結果をご報告致しますね。



作戦半分大成功!(^^)v

次回は北海道へ!